イオン飲料の話
今日は「イオン飲料と虫歯」の話です。
まだ、生えて間もない乳歯に虫歯ができてしまった赤ちゃんを診ることがありま
す。まだ離乳食すら満足に食べていない小さな赤ちゃんです。
原因として考えられるのは、「イオン飲料」であることが多いようです。イオン飲料
はナトリウムやカリウムそして糖分を多く含む清涼飲料です。
多い例として、熱が出た時、脱水を心配した母親が哺乳瓶で与え。ミルク代わり
に与えてしまい。乳歯の表面が溶けてしまったものです。
市販のイオン飲料は酸性度が高いものが多く、医療用よりも糖分が多めです。
その糖分が虫歯菌を増殖させ、酸を発生、歯の表面を溶かすのです。
哺乳瓶でだらだらと飲ませると、前歯を中心に歯全体に虫歯が広がりやすい
のです。酸により溶けるため「酸蝕症」と言います。
厚労省の2005年の調査では、乳幼児の「2割」がイオン飲料を週4回以上飲ん
でいます。下痢や嘔吐をおこしてもお茶や水を飲めば十分ということです。
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全員発表研修会
今日は、「第5回全員発表研修会」の話です。
7月18・19日の連休に行われた日本インプラント臨床研究会の全員発表に参
加するため、熱海ニューフジヤホテルに行ってきました。
全国から113名の会員が参加し、症例報告をしました。私は初日の午後で
「オステオプッシャーによるボーンコンデンスについて」という演題でした。
オステオプッシャーとは狭窄した骨を拡大しながら、インプラント用のホールを
形成してゆく器具です。
ボーンコンデンスとは「骨の圧縮」の意味で、オステオプッシャーを使用しインプラ
ントホールを形成してゆくと二次的に、ホールの回りの骨質が改善されて行き、
軟らかい骨が硬くなるのです。
上顎の骨は下顎に比べて軟らかいことが多く、ばた下顎でも抜歯後間もない
骨は再生途中で軟らかい場合が多いので、この方法を用いることにより、インプ
ラントの維持・安定が増します。
ドリルも始めの1回だけの使用で後は、骨を削ることなく「圧縮」しホールを拡大
して行くので、患者さんに優しく、低侵襲の治療です。
これからもMI(最小の侵襲)の治療を進めて行きたいと思っています。
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変色歯について
今日は「変色歯の原因と治療」の話です。
変色歯は乳歯、永久歯ともに、見られるもので、乳歯では主に外傷により歯の中
の神経が死んでしまう(歯髄壊死)ことで、灰色に変色してしまいます。
子供は、ころんだ時、手が遅れて顔面を直接打ってしまうことがあります。もちろ
ん唇がクッションの役割をして、歯を守ってくれますが、衝撃が強いと、歯髄(歯
の神経)への血流が途絶えてしまい、神経が死んでしまうのです。
永久歯ではう蝕が大きく、神経に達して痛みが激しい場合、神経を取らざるをえ
ません。その後何年か経過すると徐々に灰色に変色してきます。
乳歯も永久歯も、歯の裏側から穴をあけて、壊死した神経を取りだし、消毒したら
薬を詰めて、穴をふさぎます。これを「根管治療」といいます。
根管治療をした永久歯の変色は中に薬剤を入れて白くする「漂白法」によって白
くする手段もありますが、乳歯は小さいのでしません。
乳歯では表面を削り、白い樹脂で被せたり、詰め物を表面にはりつけて回復しま
す。永久歯との交換が近い時はそのまま使ってもらうこともあります。
上の前歯の歯冠(歯肉より上の部分)は4~5歳で完成すると言われています。
変色歯がもし膿をもっている場合は、永久歯の形成障害を起こしてしまいやすい
ので、早めの治療が必要となります。
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がんの唾液検査について
今日は、唾液成分によるがんの検査の話です。
慶応大学先端生命科学研究所と米カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)は
唾液成分からがんを発見する唾液検査を開発中です。
この唾液検査は、X線や血液検査より患者の負担が小さく、実用化されれば症
状がでにくいがんの早期発見につながります。
UCLAは膵臓がん、乳がん、口腔がんの患者を対象にがんが判別できる精度を
調べた結果、膵臓がんの99%、乳がんの95%、口腔がんの80%が見分けら
れました。
膵臓がんは早期段階では特徴的な症状がない上、他の臓器に囲まれているた
め見つけにくく、進行してから発見される場合が多くあります。
静岡県立静岡がんセンター研究所の楠原政俊医師は「唾液のような液体に含ま
れる物質を一度に何百種類も分析できる方法自体が画期的。既存の血液検査
では早期がんの検出は難しい。早期がんが発見できるかに注目したい」と話し
ます。
一刻も早い実用化が望まれます。
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小児歯科とフッ素について
今日は「小児歯科治療へのフッ素の応用」の話です。
う蝕はCDC(Center for Disease Control)の報告によると、難治性疾患から
制御可能な疾患に分類されるようになりました。
生活習慣に起因する疾患=生活習慣病の1つであるということです。
乳歯のう蝕は近年、減少し軽症化していることは事実ですが、罹患率は依然高く
5歳児で60%以上と高い値を示しています。
とくに4~5歳児では第一大臼歯(6歳臼歯)の萌出力に伴う影響から、乳臼歯部
の隣接面う蝕が増加傾向にあります。
さらに永久歯のう蝕では、一人平均う蝕数は約1.4本と10年前の50%以下の
状態にありますが、う蝕有病者率では13歳で70.7%と高率を示します。
とくに下顎第一大臼歯で40%を超える罹患率で、小児のフッ素応用の目的は、
この第一大臼歯をう蝕から守ることです。
日本でう蝕減少が欧米先進国に比べ少ない原因の1つに水道水へのフッ素添
加があります。日本の水道水にはフッ素は入っておらず、他国は低濃度フッ素が
添加され、う蝕罹患率に大きく差が出ているのが現状です。
ですから、う蝕予防は自衛するほかなく、フッ素洗口やフッ素歯面塗布、フッ素配
合歯磨剤の使用は大切な手段です。
小さなお子様、小、中学生の間は積極的にフッ素を使用し歯質強化を図る必要
があります。一生使う大切な歯を守るために。
Posted by chu : 14:24 | トラックバック (0)