ES細胞について
今日は、iPS細胞の兄貴分「ES細胞」の話です。
体のあらゆる細胞に成長できる能力をもつ「万能細胞」の1つのES細胞という名
前はEmburyo(胚)とStem Cell(幹細胞)の2つの頭文字から成っています。
日本語では(胚性幹細胞)といいます。
米では胚芽米があり、コメの表皮を取り除いて、芽が出る部分を残したもので、
発芽のための栄養が蓄えられた場所です。
ヒトでは受精後14日目までの受精卵を胚とよばれヒトES細胞はその胚から得ら
れる細胞です。
実際には受精後5日の「胚盤胞(はいばんほう)」という段階で細胞塊を取り出し
て培養しそれを移植して使います。
ES細胞は1981年英国研究者がマウスで作製に成功、ヒトES細胞は1998年
米国研究者が初めて成功した長い研究の蓄積があります。
しかし、受精卵の 入手が困難なうえ、これを壊すことに倫理上の課題があるこ
とです。また自分の細胞でないので 拒否反応の心配もあります。
山中教授が2007年に作製したiPS細胞は患者自身の体細胞から作るため拒
否反応を減らすことができます。
しかし、遺伝子(山中ファクター)を導入し、人工的に受精後に近い状態に戻すた
め人体への安全性でES細胞より課題は多いといいます。
日本のES細胞研究は世界的には遅れています。
世界で200株以上作製されているなかで、日本は京都大の5株のみ。研究論
文も米国20%、欧州11%、韓国35%、中国21%に対し、日本は2%です。
ES細胞、iPS細胞、どちらも今後実用化に向けて目が離せない研究です。
2009年01月30日
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