顎関節症について
今日は、「顎関節症(がくかんせつしょう)」の話です。
最近、当院でも以前に比べて初診時に、「顎関節」の痛みでする来院のかたが
増えています。
顎関節症は、単一の病気の名前ではありません。顎の関節や筋肉の痛み、口
を開けにくい、顎関節が鳴るなどの症状を持つ慢性的な病態です。
軽い症状をふくめれば、人口の半数が経験していると言われ、人口の十数%は
顎関節が鳴りますが、受診する人はまれです。「音」以外に支障がなければ、気
にする必要はありません。
患者さんの6~7割に、顎関節のクッションの働きをする関節円板のズレがあり
ます。人口の3割はズレていると言われ、何の症状も起こらず、意識していない
人も多くいます。
年齢は、20代から30代が最も多く、高齢になるほど減ります。特に多いのが、
大学を卒業し、社会に出た直後の人で、緊張感でのくいしばりや夜間の歯ぎし
りが増えるため影響が出ます。
性別では、女性が男性の2~3倍です。原因は骨格の弱さや症状に対する敏感
さによるものと考えられます。
精神的なストレスとして、仕事や人間関係、パソコン業務などから歯ぎしり、くい
しばりなどを生み、顎に負担をかけているケースも多くみられます。
治療としては、スプリント(歯科用マウスピース)、鎮痛薬、噛み合わせ治療、外
科療法、薬物療法などがあります。
確実な治療法はなく、できるだけ危険の少ない治療法を優先します。
患者さん自身が、顎に負担をかける生活習慣や姿勢に気づき、改めるだけで
大きな効果があります。
2009年06月22日
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