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MDSについて

 今日は、白血病前段階の「MDS(骨髄異形成症候群)」の話です。

 

Myleo Displastic Syndromes は、骨髄(血液を作る組織)が異(常)形成

となった症候群(いくつかの病気の集まり)です。

 

MDSは高齢者での発症が多く、現状では有効な治療法は骨髄移植しかありま

せん。高齢者は骨髄移植の対象外になり易く、新薬の開発が待たれます。

 

小川誠司・東大医学部特任准教授らは、MDSを引き起こす遺伝子を突き止め

ました。SNP(スニップ)と呼ばれる個人により異なるDNA配列を分析しました。

 

第11番染色体にあるC-CBLという遺伝子がMDSの患者で変異していること

を発見しました。

 

このC-CBL遺伝子をなくしたマウスを作ると、造血細胞が増え、ほかのがん

遺伝子で起きる白血病を促す効果が認められます。

 

今回見つかった「遺伝子の変異」をマウスの細胞に導入するとガン化することも

判明しました。

 

この遺伝子が正常な時は「がん抑制遺伝子」として働き、変異が起きるとガン化

を促す「がん遺伝子」にもなる機能を持ち合わせています。

 

また、この遺伝子の変異が起きると、チロシンキナーゼという酵素が活性化して

がん化が進みます。

 

小川准教授らは「この反応を阻害することで新たな治療薬開発にもつながる」と

いいます。

 

遺伝子の解明が、医学の進歩を確実に推し進めています。

 

柴又の「ねずみの歯医者さん」より

 

2009年08月18日

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