リボソームについて
今日は、ノーベル化学賞の「リボソーム」の話です。
リボソームは、我々の体を作る重要な小器官で、タンパク質「合成工場」です。
細胞中のDNAに書き込まれた設計図のコピーを読み込み、20種類のアミノ酸
を組み合わせて、目的とするタンパク質を正確に作り出します。
その構造を原子レベルで解明した、イスラエル・ワイズマン科学研究所のアダ・
ヨナット教授は、X線結晶構造解析で挑みました。
原子や分子が規則正しく並んだ結晶にX線を当て、反射・散乱したX線から得ら
れた画像から結晶内の配列を求める方法です。
「化学賞」は2000年に大きな実績をあげた3人に授与されます。英国ケンブリ
ッジ大MRC分子生物学研究所:ベンカトラマン・ラマクリシュナン博士、米エール
大:トーマス・スタイツ教授とヨナット教授です。
リボソームの2つの部品のうち、スタイツ教授は大きな部品、ラマクリシュナン博
士とヨナット教授は小さい部品の構造を解析しました。
病原菌の増殖を抑える抗生物質の多くは、リボソームを標的にします。
3人のおかげで、人間は耐性菌と戦う強力な武器を手にしました。耐性菌が登
場しても、そのリボソームを分析すれば、抗生物質を新たに設計できるためです
2009年10月13日
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