モリブデン99の話
今日は、「放射性医薬品原料(モリブデン99)」の話です。
モリブデン99は「がんの転移検査」に使用される薬品の原料です。カナダの原
子炉がトラブルで停止し、世界に影響を与えています。
需要の90%以上をまかなう5基の原子炉の老朽化が進み、各国が国産化に動
く中、全量輸入する日本は、現在見通しが立っていません。
モリブデン99を原料とするテクネチウム99mを利用する放射性医薬品を使っ
た検査は、世界で年間2500万~3000万件に上り、カナダ・オランダ・南アフリ
カ・ベルギー・フランスの計5カ所の原子炉で作られます。
今年5月カナダの原子炉で冷却材の重水が漏れ復旧作業が長期化しており、
他の4基も運転開始から40年以上で老朽化し、10年以内に廃炉の予定です。
世界需要の半分を使う米国やオーストラリアも低濃縮ウランを使う炉を作り
国産化を進めていますが、当面は自国用です。
日本原子力研究開発機構は、プルトニュウムもできず、廃棄物も少ない、「中性
子放射化法」を採用し、開発を急ぎます。
放射性医薬品・・・特定の臓器や細胞に集まり易い薬に微量の放射性同位元
素(RI)を組み合わせたもの。患者に苦痛がなく乳がん、前
立腺がんの転移や腎機能診断に使用される。国内約1300
の医療機関で年間1000万件使われている。
放射性廃棄物を出すため、処分の問題があり、進みません。しかし健康に関わ
る医薬品の製造のため、対策が急がれる問題です。
2009年11月03日
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