がん幹細胞について
今日は、がん細胞の「親分」の話です。
国民の死亡原因の1位を、今も「がん」が占めています。がん細胞は正常細胞
が「ガン化」し異常に増え続けて行きます。
このがん細胞の塊の中に、とりわけ増殖能力の高い細胞が見つかりこれが「親
分」となり「戸分」のがん細胞を増やしているそうです。
「がん幹細胞」と呼ばれるこの「親分」を狙い撃ちできればがんの根絶につなが
ると期待されています。
がんは、遺伝子の変異が重なって制御が利かなくなり、異常に増え続けてしまう
細胞の塊です。臓器に侵入したり、転移したりします。
悪性の分泌物を出し、正常な細胞の栄養を奪い、大きくなって臓器を圧迫し、死
に至らしめます。
「親分」である「がん幹細胞」の特徴は、高い増殖能力です。さらに、がん幹細胞
は抗ガン剤や放射線に強く、死滅したように見えても数年後に再発することがあ
ります。
抗ガン剤や放射線で死滅できるのは「子分」のがん細胞だけで、「親分」のがん
細胞はしぶとく生き延びてしまうとみられています。
再発は偶然に起こったのではなく、生物学的な必然だったといいます。寿命の
長い幹細胞の分裂サイクルはゆっくりで、その生存を支える細胞などに囲まれ
たk「隠れ家」のような所で守られているそうです。
今後はがん幹細胞の表面だけにあるたんぱく質を探して直接攻撃する方法や、
生き延びさせている隠れ家をなくしたり、そこから追い出す方法など試みられて
います。
がん幹細胞の謎はまだ多く、研究が進めば、がん根絶という人類の悲願も夢で
はないと考えられます。
2009年11月06日
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