3DSについて
今日は、「Dental Drug Deliverry System(3DS)」の話です。
3DSは、2000年に発表された専門的口腔バイオフィルムの制御法であり、ミュ
ータンス連鎖球菌(MS菌)に対する受動免疫療法から派生した技術です。
3DSは可能な限りバイオフィルムを破壊、減量したあと、抗菌剤をカスタムメイド
のドラッグ・リテイナー(マウスピース)に入れ、歯列に塗布する除菌法です。
口腔内の菌叢をそこなうことなく、MS菌が選択的に除菌できる優れもので、う食
細菌の比率が高いケースに有効なアプローチの1つです。
「口腔バイオフィルム」のことを、一般にはプラーク、歯垢と呼び単なる付着物と
認識されがちです。
しかしこの中には大量の細菌群が存在します。口腔バイオフィルムは「口腔微生
物による代謝活性を伴う感染源である」といわれます。
歯垢には「古い歯垢」と「新しい歯垢」があります。
・古い歯垢:毎日歯磨きしていても、落とされずに、付着してから非常に時間が
経過してしまった歯垢で、大変毒性が強い。
・新しい歯垢:口腔常在性連鎖球菌中心で善玉菌主体の健全な歯垢。付着後
時間の経過していないもの。
それゆえに、「古い歯垢」の除去が毎回のメインテナンスの主な目的になります
プラークコントロールとは「歯磨き」指導のことではなく、不都合な病原菌を排除
して、常在菌の質を制御する技術です。
3DSでの除菌後の持続効果は、生活習慣が改善していれば半永久そうでな
ければ、1年程度です。
3DSにより、短時間にひとまず疾患リスクを取り除き、その後安全なプラークを
用いて時間をかけ、健康行動、生活習慣を指導、病原性バイオフィルムに移行
する素因を改善することが合理的です。
ちょっと、難しくなりました。これからの予防歯科のキーワードは3DSです。
2009年11月27日
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