カッパ騒動の話
今日は「遠野のカッパ騒動」の話です。
岩手県遠野市土淵町には「カッパ淵」があります。「カッパおじさん」として親しま
れ2004年に亡くなった阿部与市さんのあとをうけ、運萬治男さんが「体験談」を
引き継いでいます。
レジャー紙「東京スポーツ」に「遠野でカッパ発見!」と載った翌日東京からワイ
ドショースタッフや週刊誌記者が大挙して訪れひと騒動に。
江戸時代、遠野は4年に1度の頻度で凶作に襲われ、死者が続出する年には、
人口が4分の1まで減りました。
乳も出なくなった母親は、我が子を泣く泣く水にしずめながら、「カッパさんはカメ
と同じ甲羅を持っているから万年生きる。おめえも子々孫々まで生きて神様にな
るんだぞ」。そうして子供たちはカッパになっていきました。
「自分の命を捨て、後の世に命をつないできたカッパたちのお陰で私たちは生き
ている」と運萬さんは語ります。
遠野の人は実際の出来事にカッパをからませて生き方、暮らし方を伝えてきまし
た。「カッパを守ることは、人のありようを守ること」でした。
「カッパはいるとか、いないとか、いうもんでなくて、一人ひとりの気持ちの中で会
うもんなの」という言葉に感動しました。
運萬さんは今日も、竹竿の先にキュウリを結んでカッパ淵に垂らします。が、釣
れたことは、ない。・・・ 静けさを取り戻したカッパ淵に立つ。いつでも、カッパに
会える気がして・・・。
興味本位で静かな遠野を、荒らさないでほしいですね。
2010年02月10日
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