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顎関節症について2

 今日は「顎関節症」の話の続きです。

 

顎関節症に対する考え方は、The American Academy of Orofacial Pa

in(AAOP)や日本顎関節学会によると「介入は、最小限とし、顎関節症の改善

を目的として、不可逆的な治療を行ってはならない」と言います。

 

口腔外科医が関節円盤の外科処置を行ったり、大規模な補綴処置を行った結

果が思わしくないためです。

 

罹患患者数はだんだん減少するので、無理して治療することはなく、保存的・

可逆的療法で治療すべきである

 

症状が関節雑音のみで疼痛や開口障害がなければ治療の対象とはならず、

自覚症状がなければ放置する。大部分の人はそのうち症状がなくなる

 

昔は過介入によって失敗が出たので、できるだけ介入しないでいこうという考え

今の主流です。

 

では、どのように対応すればいいのか。

幼児期からしっかり噛んで食べる

 3度の食事に噛み応えのあるものを用意し、しっかりゆっくり噛んで食事するよ

 うに心がける。

 

 食事の際に飲み物は控え、自分の唾液でしっかり咀嚼し嚥下する必要がある

 飲み物は食後にとる習慣にする。

 

悪習癖をやめる

 爪かみ、頬杖、噛みしめ、などは長時間にわたり顎関節に大きな負荷をかけ、

 顎関節症を悪化させる一因となるので、やめること。

 

知識を持ち、歯科医に早めに相談する

 矯正治療を行う場合には、顎関節症の治療を目的にした矯正治療は認められ

 ていない。

 

柴又の「ねずみの歯医者さん」より

 




2010年02月21日 | トラックバック (0)

ビスホスホネート製剤について

 今日は、「ビスホスホネート製剤」の話です。

 

葛飾区歯科医師会館で「顎骨壊死に注意ービスホスホネート治療と歯科治療」

という講演がありました。講師は日本歯科大学附属病院総合診療科の仲谷 寛

教授でした。

 

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仲谷教授によると、骨粗鬆症に有効で今日よく使用されているビスホスホネート

製剤(BP系薬剤)は、破骨細胞の機能抑制作用を有することから骨粗鬆症だけ

でなく癌の骨転移(特に乳がん)治療に大きな効果を発揮している。

 

しかし、BP系薬剤投与患者に「顎骨壊死」の報告がみられ、本邦でも2006年

に注意喚起がなされた。とくに骨粗鬆症患者は1000万人以上といわれ、BP系

薬剤は、投与の第一選択薬となっている。

 

0930b.jpg

 

経口薬として、フォサマック・ボナロン・アクトネル・ベネットが有名ですべて輸入

製剤ですが、リカルボン(小野)・ボノテオ(アステラス)の国産製剤が発売され

さらに、服用患者の増加が見込まれている。

 

服用3年が基準となり、3年以上の服用では外科処置(抜歯など)前3か月の休

が望ましく。3年未満でもステロイド薬使用の場合もこれに準ずる。

 

休薬・抜歯後も2か月の治癒を待ってから服用の再開がのぞましい。

 

骨粗鬆症の薬を服用中のかたは、必ず担当医に申し出てください。

 

柴又の「ねずみの歯医者さん」より

 




2009年09月30日 | トラックバック (0)

舌の痛みの話

 今日は、「舌の痛み」の話です。

 

当院でしばしばみられるのは、「舌の口内炎」や「義歯性潰瘍」ですが、カンジダ

が強い痛みを引き起こすことがあります。

 

口腔カンジダ症は、「カンジダ・アルビカンス」と呼ばれる真菌が原因で、口の粘

膜に白いこけ状の薄皮のようなものができたり、赤くただれたりします。

 

カンジダ・アルビカンスは病原性の低い、口腔常在菌で健康人では発症しませ

ん。抵抗力の少ない、高齢者や幼児に多くみられます。

 

唾液の分泌量の少ない高齢者で、義歯をいれたままの人や、構成物質やステロ

イドによる治療を受けている人にみられます。

 

ゼリー状の抗真菌剤を口に含んだり、抗真菌剤(商品名ファンギゾンなど)を内

服したりします。通常、含嗽剤より、口腔錠の方がゆっくり溶けて効果はあります

 

また、貧血では、ビタミンB12欠乏による悪性貧血や、鉄欠乏性貧血により舌

赤く、平たくつるつるしたような症状が出ます。ビタミンB12や鉄分の補充によ

り改善します。

 

舌痛症により痛みを引き起こすこともあります。しかし原因はあきらかではありま

せん。鋭利な歯の先を丸めたり、歯石の沈着があれば、除去します。

 

唾液の分泌が不足している場合は、含嗽剤保湿剤を使います。ストレスや神

経の疲れと関連していることもあり、神経科的治療が必要なことがあります。

 

柴又の「ねずみの歯医者さん」より

 




2009年09月28日 | トラックバック (0)

顎関節症について

 今日は、「顎関節症(がくかんせつしょう)」の話です。

 

最近、当院でも以前に比べて初診時に、「顎関節」の痛みでする来院のかたが

増えています。

 

顎関節症は、単一の病気の名前ではありません。顎の関節や筋肉の痛み、口

開けにくい、顎関節が鳴るなどの症状を持つ慢性的な病態です。

 

軽い症状をふくめれば、人口の半数が経験していると言われ、人口の十数%は

顎関節が鳴りますが、受診する人はまれです。「」以外に支障がなければ、気

にする必要はありません。

 

患者さんの6~7割に、顎関節のクッションの働きをする関節円板のズレがあり

ます。人口の3割はズレていると言われ、何の症状も起こらず、意識していない

人も多くいます。

 

年齢は、20代から30代が最も多く、高齢になるほど減ります。特に多いのが、

学を卒業し、社会に出た直後の人で、緊張感でのくいしばりや夜間の歯ぎし

増えるため影響が出ます。

 

性別では、女性が男性の2~3倍です。原因は骨格の弱さや症状に対する敏感

さによるものと考えられます。

 

精神的なストレスとして、仕事や人間関係、パソコン業務などから歯ぎしり、くい

しばりなどを生み、顎に負担をかけているケースも多くみられます。

 

治療としては、スプリント(歯科用マウスピース)、鎮痛薬、噛み合わせ治療、外

科療法、薬物療法などがあります。

 

確実な治療法はなく、できるだけ危険の少ない治療法を優先します。

患者さん自身が、顎に負担をかける生活習慣や姿勢に気づき、改めるだけで

大きな効果があります。

 

柴又の「ねずみの歯医者さん」より

 




2009年06月22日 | トラックバック (0)

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